リソースを見つける

 リソースのお話です。ここでいうリソースとは人が持っている能力とか良い点とかを意味します。お茶を入れるのが上手いとか、英会話が上手だとか、聞き上手、話し上手、たくさんあります。しかし、悩んでいたり、うつ状態だったり、人間関係がうまくいっていない時など、なかなか見つからないこともあります。
 心理カウンセリングをしていてクライアントのリソースを見つけると、とても良い方向に向かいます。うちのお店の看板を見ていらっしゃったお客様のお話です。上下ジャージ姿の少し強面の方でした。とりあえず入っていただいてお話を聞くと10年前に対人恐怖症と診断されたとのことでした。だいぶ前から人と会うのが嫌だと。家にいるときに親戚などお客さんが来ると引っ込んでしまうとのこと。よくよく聞くと強面なのも人が寄ってこないようにしているようでした。
 色々話を引き出して聞いていると、人と話したい、接したいという気持ちがあることに気づきました。つまり、お客さんなどがきたら楽しい話をしてもてなしたいという気持ちがあるけど、自分にできないので逃げてしまっていたということ。そこで「本当は優しい方なんですね」と聞いて見たところ、兄弟の中で一番親孝行していること親から一番頼りにされていることをお話になられました。優しいのだが、接するのが苦手なために対人恐怖になったいたのです。そこに彼が気づいた時、顔がパッと明るくなったのを覚えています。彼は優しいというリソースを持っていました。そこから発展していくといい感じです。

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