心の病気と自然治癒力

寒い日が続いています。
さて、風邪をひいたら病院に行く人、薬店で薬を買う人。普通、風邪薬は「症状の緩和」であり、治してくれてはいません。それではなぜ治っているのか。それは自然治癒力のおかげです。薬を飲まないでも治っています。熱が出たり咳が出たりは、実は体が治そうとしてウィルスと戦っている状態です。逆に熱などを抑えることは戦いを長引かせているのです。
漢方の方はどちらかというと自然治癒力をサポートしています。葛根湯、麻黄湯などは服用すると少し熱をあげます。症状としては辛くなるのですが、早く治ります。

それでは鬱(うつ)などの心の病気はどうでしょうか。来談者中心療法のロジャーズ、個性化の過程を提唱したユングによれば「心も自然治癒力がある」としています。向精神薬、安定剤などは対処療法です。飲んで症状を抑えているわけですが治してはいません。反対意見もあるでしょうけど、私は風邪薬のように症状を長引かせていると考えています。なぜ苦しいのかという疑問を持つより薬で楽になった方が簡単です。しかし、これは治療ではありません。
ここで問題になるのは、風邪は大体一週間では治りません。うつ病の場合、そんなに早く治りません。
問題がもう一つあります。鬱の原因の多くは人間関係、心の成長の引っかかりが多いです。自分だけでは気づきにくいかもしれません。カウンセリングや心理療法はかなり有効だと思います。自分の自然治癒力を信じ、カウンセリングに来ませんか。お気軽にお問い合わせください。

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